アメリカ合衆国 カリフォルニア州ヨセミテ 2001.8.31 - 9.2

ヨセミテ国立公園でのハイキング

ヨセミテ国立公園はシエラネバダ山脈の一角に位置し、カリフォルニア州の中間部にある。サンフランシスコやサクラメントから車で約3時間の距離である。公園内で一番人気のある場所はヨセミテバレーと呼ばれ、ヨセミテフォールズ・ハーフドーム・エルキャピタン等の見所が数多くある所である。

ほとんどの観光客がヨセミテバレーにのみ留まり、ヨセミテ公園はヨセミテバレーで成り立っていると誤解するが、実際には公園は東西約96キロ・南北80キロに渡る広い敷地を有している。カリフォルニアに住んでいた時には、ヨセミテには年に数回ハイキングをしに行ったが、すばらしいハイキングコースがあちらこちらにあり、とても全て経験する事は不可能だった。

9月にウェスの弟の結婚式の為にアメリカに帰ることが決まると、さっそく昔のハイキング仲間にメールで連絡をとり、キャンプ地の予約もインターネット(www.yosemite.com)で済まして現地集合した。ちょうどアメリカはレイバーデイ(Labor Day)の3連休中で、キャンプ場は連日満員で、予約のない人々は遠くからせっかくやって来ても門前払いの状態だった。 

今回は、120号線にあるテナヤ湖(Tenaya Lake)から、標高3040メートルのクラウズ・レスト(Clouds Rest)まで、約22.5キロの道のりを歩いた。この登山道は比較的標高差も少なく、体力さえあればに5〜6時間で往復出来る。頂上からは、近くのハーフドームやヨセミテ・バレーを含めて、360度のすばらしい景色を見渡すことが出来る。

ビジターの為の情報

ヨセミテ公園へは車かバスで行く必要がある。アクセスに便利な町は、サンフランシスコかサクラメントであろう。ヨセミテ国立公園まで運転する前に、カリフォルニア・ハイウェー・パトロール・ロード・コンディション・ホットラインに電話で、道路が開いているかを確認する必要がある。120号線は雪や雪崩の恐れから閉鎖されている事が多い。

公園の入り口で、公園入場料(2001年9月現在で車一台につき20ドル)を払う。公園内のハイキングコースか数多くあり、ほとんどが短距離で(半日から一日コース)特別な装備は必要としない。軽い登山靴、2リットル程度の飲み水があれば、軽装で出かけられる。

バックカントリー(指定されたキャンプ場から奥に入った場所)でのキャンプには、ウィルダネス パーミットと呼ばれる許可証が必要となる。この許可証は公園入口近くのビジターセンターの隣りの許可証の発行所で無料で入手出来る。但し、自然保護の為一日あたりバックカントリーに入る人数が制限されているので、なるべく朝早めに申請する事をお勧めする。

指定された場所以外で駐車したりキャンプをすると、真夜中に公園管理者に起こされて移動されられる可能性がかなり高い。実際に真夜中に移動させられた友人が何人かいる。夏の期間やアメリカの連休中はキャンプ場がいっぱいになる時が多いので、予約を入れておくことをお勧めする。今はインターネットを使っての予約も可能である (www.yosemite.com)。

インターネットでのアメリカ国内のハイキング情報は、GORP Trail Finder (www.gorp.com) で調べると良い。ハイキング・コースの詳しい説明や、地図等が手に入る。

ヨセミテ国立公園での熊の被害は年々ひどくなる一方のようだ。年々賢くなる熊に比べて、訪れる人間が賢くならないので、いくら注意されてもキャンプ場に設置されている熊用の食料入れに入れずに、車の中に食料を入れっぱなしにする為、朝起きたら車のドアが引き剥がされていたという事になる。実際に被害にあった車を見た事があるが、予想以上の熊の力に大変驚かされた。

テナヤ湖(Tenaya Lake)の水は、澄んでいて比較的暖かく、水泳を楽しむ家族が何組かいた。そして、クラウズ・レスト(Clouds Rest)への登山口でもある。

クラウズ・レスト(Clouds Rest)の頂上へ向かう途中の崖の部分を歩く私。残念ながら山火事の影響で、空気が淀んでいて見晴らしが悪い。

クラウズ・レスト(Clouds Rest)の頂上で、バナナを食べながらポーズをとるウェス。後ろに見えるのはハーフドームとヨセミテ・バレー。

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