アメリカ合衆国 カリフォルニア州シャスタ山 2000.5.19 - 5.20

シャスタ山登頂 (14,162 フィート / 4,316 メートル)

シャスタ山は北カリフォルニアの5号線沿いに位置し、カリフォルニアの中でも有数の美しいハイキングコースである。2000メートル級の山々を周りに控え、唯一4000メートル以上のシャスタはひときわ目立つ。

シャスタ山の登山はかなり体力を必要とするが、頂上からの眺めは壮観だ。今回ウェスは、インテルからの友達4人とシャスタ山登山に挑戦した。私は残念ながら風邪で欠席。

ビジターの為の情報

ウィルダネスパーミットと呼ばれる許可証と登山の為の適切な装備が必要である。これらはMt. Shasta 町で全て準備出来る。

  • California Parks and Recreation Ranger Station: 天気予報と閉鎖されているルートを確認し、登山ルートを決定する。また、公園の規則を理解し、ウィルダネスパーミットと取得し、公園入場料(2000年5月時点で15米ドル)を払う。

  • Fifth Season スポーツ用品店: 必要な装備を購入するかレンタルする。
    電話: +1-530-926-3606. 一年中営業。必要な装備は以下の通り。(正確な日本語名が分からないのがいくつかあります)

  • アイゼン装着可能な登山靴とアイゼン
  • アイスアックス
  • ゲイター(雪がブーツの中に入らないよう、ブーツの上に着ける)
  • 厚手のスノーパンツ(薄手の防水ズボンは雪山を滑り降りる時に破ける)
  • 絹またはポリエステルのズボン下
  • fleece pull over (パイル生地のスウェット)フード付きの冬用ジャケット
  • 手袋
  • 帽子
  • サングラス
  • 日焼け止め
  • 日焼け止め入りリップクリーム
  • 3シーズンか4シーズンテント
  • 寝袋(5度以下に対応するものが良い)
  • 料理用の調理具・燃料・マッチ(飲み水用に雪を溶かす為にも必要)
  • 1リットル位の鍋
  • 浄水器(溶かした雪を浄水する)
  • ヘッドランプ
  • 一日辺り一人3リットルの飲み水

登山時に特に注意しなくてはいけない事は、寒さから身を守ること、過度の紫外線から皮膚を守ること(300メートル高度が上がると紫外線の量が30%増えるといわれる)、充分な飲み水を確保することだ。また、高山病の恐れもある。雪山用の装備の扱い方やけがをした時の応急手当の方法を知っておく必要がある。

綿製品を身につけないことも大切である。汗を吸い取った綿は、気温が下がった時に、体の温度を急激に下げてしまう恐れがある。ハイキング用の衣類は、汗でぬれてもあっという間に乾いてしまうので、大変便利だ。

駐車場は6950 フィート(2118メートル)の所にある。公園管理人が駐車場で、許可証の確認をしている事が多い。

登頂

ほとんどの人は2日間かけてシャスタ山を登頂する。ごく一部の頑丈な人は駐車場から朝6時に出発し、その日の内に戻ってくるが、この登山はかなり厳しいものなので、どんなに体力があり、登山の経験者でも2日間かけて登山することをお勧めする。

5月19日から20日は登山には完璧な天気だった。雲ひとつない空に、風もほとんどない。5月19日午前8時半に、カリフォルニア州フォルソムのインテルの駐車場でウェス達は待ち合わせし、Mt. Shasta の町まで4時間位かけて運転した。途中公園管理局とFifth Season スポーツ店に寄り、シャスタ山のハイキング路のスタート地点には午後3時頃到着した。午後7時には、10,500フィート(3200メートル)地点に着き、キャンプする場所を決めテントを張る。

2日目は朝7時にキャンプ場を出発し、山頂に午後1時に到着した。その後午後4時にキャンプ場に戻り、テント等を片付けて駐車場に戻ったのは午後7時である。 今回の参加者5人全員がシャスタ山登頂に成功した。
 

今回の登山チーム
(左から) Dan, Marc, Wes, Hernan, Stewart.

ある町からのシャスタ山の眺め

3200メートルのキャンプ地を上から撮った写真。すぐ脇ががけなので、強風でテントごと吹き飛ばされないように、雪の壁を作った。

急な氷斜面を注意深く渡る、Dan、Hernan、 そして Marc。アイゼンとアイスアックスが必需品だ。

約3400メートルあたりでシャスタ山の隣りにある、3750メートルの活火山シャスティーン山に朝日が輝くのを見る。

シャスタ山の頂上。空はどこまで見ても澄んでいて、360度の見晴らしは抜群だ。

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