イタリア フィレンツェ 2001.06.18 - 2001.06.20

芸術の町

フィレンツェでも宿の予約が困難であった。どうやらファッションショーが開催されるため通常の観光客に加えて、ファッション界の人々がフィレンツェに押しかけて来ているらしい。4泊位はしたかったのに、数ヶ所電話をかけてみてようやく空きのある所は2泊しか空いていないという。またローマのように歩けなくなるまで町を歩き周るはめになってしまった。

観光客であふれはしていても、芸術の町として名高いフィレンツェは捨てがたい魅力がある。ローマと比べてこじんまりとしていて見所が狭い範囲にまとまっているのも、私達のように時間が限られている旅行者にはとても助かる。

45分位並ばなくてはいけないが、ドゥオモの鐘楼に登って眺めたフィレンツェの町並みは本当にすばらしかった。また、夕食を公園で食べて、ミケランジェロ広場から夕焼け時のフィレンツェとアルノ川にかかるベッキオ橋をゆっくり眺めたのも印象に残る。なぜかフィレンツェの強い印象はオレンジ色の瓦屋根の上からの景色がほとんどかもしれない。

並ぶ所が多い中で、まったく並ばずに入れたメディチ家の礼拝堂には、すばらしい見所が二つもあった。一つは大理石と貴石で作られたずばらしいモザイク画がいくつもはめこまれた祭壇のある礼拝堂で、もうひとつはミケランジェロ作の「昼と夜」と「曙と黄昏」の彫像が見られることだ。

フィレンツェで一番並んだのは、ミケランジェロのダビデ像と未完の囚人の像が数体あるアカデミア美術館だ。一番列が短いといわれた昼時に並んだが、結局入るまでに3時間もかかってしまった。しかし、ミケランジェロの大作(未完の大作も含めて)を見るためには並んだ価値があったと思う。ミケランジェロのダビデ像のコピーをいくつか見たことがあるが、本物の迫力の前にはお笑いと化してしまう。未完の囚人像は未完だからこそ見ることのできる、のみの跡が明確に目に入り、完成作までたどり着くためにどれだけの労力と精神力が必要なのかを想像する事が出来た。

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フィレンツェ

ミケランジェロ広場から見た、夕焼け時のドゥオモとフィレンツェの町並み。ドゥオモのドームに登って見る町並みもとってもきれい。

駅のすぐ前にあるサンタマリアノベラ教会の中は、大理石・フレスコ画・ステンドグラスで美しく飾られている。

ミケランジェロのダビデ像のコピーがあるこのミケランジェロ広場からは、夕日に輝くフィレンツェの町並みの眺めがすばらしい。

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