ギリシャ メテオラ・ビコス峡谷 2001.06.07 - 2001.06.10

崖の上の修道院

メテオラ

数人の旅行者から薦められてやって来た北ギリシャにあるメテオラは、崖の上に建つギリシャ正教の修道院で有名なところだ。下の写真でなんとなく雰囲気がつかめると思うが、崖の高さははんぱではない。多くの人は車で近くまで行き、修道院までの最後のアクセスは長い階段を歩いていく。私達は登山道を歩いていくつかの修道院を周ったが、夕方に雲行きがおかしくなりヒッチハイクをした。雨が降り出した所でフランスからの親子が停まってくれて、残りの修道院をいくつか車で周り、私達が泊まっていたカランバカの町まで乗せてくれた。

修道院に入るには服装のチェックがあり、ノースリーブ・短パンは禁止で、女性は膝下より長いスカートをはかなくてはいけない。私はスカートを持っていないので、この為に準備したバティークを巻いていったら大丈夫だった。しかし、入り口で長袖シャツや長いスカートを借りられるようなので、わざわざ持っていかなくても良かったかもしれない。

ビコス峡谷

世界で一番深い峡谷とギネスブックに載っているというビコス峡谷は、ギリシャ北部のイタリアへ向かう港の近くにある。しかし実際に歩いてみると、どう考えてもグランドキャニオンの3分の1から4分の1の深さしかない。一体何を基準にして測っているのだろうか。

峡谷自体は、ドラマチックな景観で、不便な場所にありながら、何台もの観光ミニバスが日帰り客を運んで来るのが理解できる。峡谷の一番下まで歩かなくても、モノデンドリの村から700メートル位、石畳の道を下ると小さな修道院があり、そこからの峡谷の見晴らしが素晴らしいのだ。私達はモノデンドリの村から、峡谷の一番下まで下り、干上がった川に沿ってしばらく歩いてまたモノデンドリに戻った。多くの人はモノデンドリから6〜7時間歩いて別の村まで行きそちらで一泊する。

この峡谷の難点は交通の便が悪いことだ。この地域最大の都市イオアニアから、モノデンドリへは一日3本、しかも平日しかバスがない。他の村には週に2日から3日しかバスがないのだ。金曜日にたどり着いた私達は、日曜日にヒッチハイクを試みた。この日は、私達が知っているだけでも他に3人のバックパッカーがヒッチハイクで村を出る予定でいた。この日のうちに村を出てバスがある大きな町まで出られるのか不安だったが、ヒッチハイクをし出して5分もしないうちに、ドイツから観光に来ているカップルが止まってくれた。そしてここから長い長いイタリアへの旅が始まったのだった。


メテオラ

崖の上に建つRoussanou修道院。景色は抜群だが、物資の調達にも人の行き来にも不便な所に修道院を建てる根性には、頭が下がります。

同じく崖の上のVarlaam修道院。メテオラには、この他に7つの修道院がある。

Metamorphosis 修道院内の教会。
ビコス峡谷

ビコス峡谷の入り口には、世界一深い峡谷とギネスブックに載っているという標識が出ているが、この写真でも分かるようにそんなに深くない。不思議だ。

泊まったホテルは建物もかわいくて、部屋もきれいだが、経営者家族は奇妙な人達だった。この村の建物はすべて似たような造りでかわいい。

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