フランス コルシカ島ピアナ 2002.09.30 - 10.04

海を眺めながらトレッキング

コルシカ島に来たきっかけは、世界旅行中に出会ったフランス人の多くから、いかにコルシカ島が素晴らしいかを聞きつづけていたからだ。しかし、実際に来てみると期待があまりにも大きすぎたのか、皆がとりこになっていたコルシカ島の魅力を感じる事が出来なかった。コルシカ島西海岸にある小さな町ピアナへやって来て、ようやくコルシカ島の魔法の一部をうかがい知る事が出来た。この後有名なトレッキングコースを数日間歩いたが、はやり期待が高すぎて残念な思いをしたので、ここピアナがコルシカ島での一番のお気に入りの場所だった。

ピアナ自体は特に見る所がない小さな村だが、近くに海を見下ろしながら素晴らしい景色の中を歩く登山コースがいくつもあり、泊まったドミトリー形式の宿の近くには、大きな栗の木があって毎日栗を食べたり、宿のオーナーの夕食に舌鼓を打ったりと、楽しみがたくさんあってなかなか離れがたかった。宿のオーナーはレストランも経営していて、そこで朝食と夕食を食べた。レストランにいるとオーナーの飼い猫親子が遊びに来たり、休暇中のシェフが趣味で海釣りに出かけて捕った大きな魚を持って現れたりとなかなか楽しいイベントに欠かさなかった。時期はずれのせいか他の観光客もほとんどおらず、ドミトリーとはいえ、部屋を独占出来たので、のんびりと過ごす事が出来た。
ロッス岬ハイキング・コースはピアナから5キロ離れた所から始まる。ハイキング・コースに沿って1時間半位歩くと、この見張り台にたどり着く。島中の海沿いに立てられた見張り台間では、火の明かりを利用して「敵が来た」等のメッセージを次々に回し、約一時間で伝言を島一周する事が出来た。
ロッス峠見張り台からの眺め。

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