フランス ニーム地方 2000.11.17 - 2000.11.19

ローマ帝国の名残

ニームはオーガスタスによってローマ帝国の植民地 Nemausensis として建設された。現在のニームは世界でも最も保存状態の良い公共施設のいくつかが残っている。二千年以上たってもまだ利用できる巨大な水道橋や建物を眺めていると、いったい現在建設されている建物で、あと二千年たってもほとんど完全な状態で残っているものはあるのだろうかと疑問になる。このようにすばらしい建物を建設した人々は、二千年後には世界中から人々が集まって絶賛することになることを予測していたのだろうか。


ニーム

紀元前19年に建設されたPont du Gard 水道橋。社会科の教科書で水道橋の写真を見たとき、いったい橋でどうやって水を運べるのだろうかと不思議に思っていた。今回長い間の疑問がようやく解ける。

橋の一番上は細い溝があり、水はここを通って35キロ離れている Uzès からニームまで運ばれていったようだ。

ニームの町の中心にある Maison Carrée は世界中でも保存状態が極めてよい古代ローマ寺院のひとつ。紀元前5年位にオーガスタスの甥の為に建設された。

古代ローマ時代の遺跡とはまったく関係のない Fontaine Pradier のライオンの顔はウェスがとても気に入っている写真。

古代ローマの円形劇場には、2万4千人の観客を収容できた。紀元100年位に建設されたとされる。今でも利用されており、電動の屋根が取り付けられてからは1年中使えるようになった。

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