中国 雲南省・大理 2002.5.4 - 5.6

ピカピカの古都

大理はペー族自治州にあり、大理石の原産地として知られる。古くから周辺諸国との交易で栄え、唐の時代には南詔国の都として繁栄した。しかし過去数年の間に魅力的な木造家屋は、表向きだけ伝統色を残したぴかぴかの家並みにどんどん変えられ、残念ながら昔の面影はほとんどなくなってしまったようだ。観光名所として中国国内からも海外からも観光客が大挙しておしかける町であり、私達が訪れた時期は中国の連休とも重なり、まるで遊園地のようなさわぎであった。

唯一楽しめたのは、Jim’s ゲストハウスのオーナー・ジムの行う大理近郊の観光客のあまり訪れない村やマーケットを周る一日ツアーであった。トルコのドーバヤジットで知り合い、ミャンマーのヤンゴンのゲストハウスで偶然再会した金子さん、情報どうもありがとう。ジムのツアーはいくつか種類があるが、私達がいた時には、10日に1度開かれるイスラム教徒のフイ族(民族的には漢族で宗教が違うだけ)のマーケットがあり、そのマーケットと近くのイ族の村へのトレッキングのツアーに参加した。大理近くの村で育ったチベット人のジムは、少数民族に関する知識が深く、トレッキング中に教えてもらった話は本当に興味深いものがあった。例えば、政府による土地の割り当てと税金の課され方、共産党が考え出した10星システム、衛星放送の受信に関する政府の規制方法など、今まで気が付かなかった事や知らなかった事を数多く教わることが出来た。

その日の夜は、ツアーに参加した人々や他のゲストハウスの宿泊客と一緒に、ジムのお母さんお手製の豪華なチベット料理を食べて(一人20元)、チベット料理がこんなにもバラエティーに富んでいておいしいものだと初めて知る事となった。チベットの食堂で食べた料理とは比べ物にならない。

ただし、ゲストハウスの二人部屋は150元もするし、ドミトリーでも80元らしい。宿泊するなら少し町から離れたMCAゲストハウスの方が値段も安く(ドミトリー10元、二人部屋60元)、雰囲気の良い中庭があり、お勧め出来る。建物も昔ながらのスタイルでとっても感じが良かった。

Jim’s ゲストハウスのオーナー・ジムの行うツアーで訪れたフイ族のマーケットで見かけたバイ族の女の子。2年前に外国人の立ち入りが解禁になったばかりなので、訪れる外国人もまだ数少ない。
道行く買い物客を眺めるおじいさん。
買い物客を待つお茶屋さん。
永建マーケットで買い物をするイ族の女性。
永建マーケットで買い物をする別のイ族の女性。
道端で果物を売るイ族のおばあさん。

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