中国 四川省・成都 2002.05.25 - 05.26
2002.05.29 - 06.03

茶館とパンダ

成都までの遠い近道

中甸からはローカルバスを乗り継いで、四川省西部の裏道を通り約1週間かけて成都へ向かう予定でいた。しかし中甸で会ったテンジンの上司に、彼女の会社のホームページを作る件で振り回され、このまま彼女の言いなりにホームページを作る権限のある彼女のパートナーからの受け答えを待っていたら時間がもったいないと決心した時には、次の目的地までのバス券はすでに売り切れていた。すでに中甸には(徳欽も含めて)1週間も滞在しその日の内に出発したいという気持ちが固まっていたので、裏道ルートを諦めて、もっと近い正規ルートで成都へ向かう事にした。

しかし最短ルート上にある攀枝花(金江)行きの寝台バスも売り切れだった。残されたオプションは麗江へ行き一泊して、翌日朝一のバスで攀枝花へ行き、成都までの電車に乗り換えるか、かなり遠回りして昆明までの夜行バスに乗り、翌朝昆明から成都行きの夜行列車に乗るかだが、途中一泊するのも嫌だったので、中甸を午後3時に出発する昆明行き寝台バスに乗った。成都に着いたのは翌々日の朝8時頃であった。

茶館とパンダ

大都市は基本的に嫌いな私達だが、成都は二人ともとても気に入ってしまった。市バス路線が発達していて、どこへ行くのにもバスで行けて、広い自転車用のレーンもあった。人々も気さくでのんびりとした感じがして、どこへ行っても親切にしてくれた。

しかし成都のお気に入りは何と言っても茶館だ。特に文殊院内の茶館では、竹で造られた椅子とテーブルが所狭しと並べられ、老若男女(老人の割合が多いが)が持参した思い思いのお茶菓子を供におしゃべりを楽しんだり、本や新聞を読んだり、昼寝したりしていた。かなり広い庭園では胡弓やオペラの練習に励むおじいちゃんおばあちゃんも見かけた。この町は、言葉が分かって友人や家族がいる人々にとって、リタイヤするのに最高の所かもしれない。

そして成都のもう一つのお気に入りは、パンダ繁育研究基地だ。檻越しに見るのではなく、すぐ近くで大人や子供のパンダが食べたり遊んだりする姿が見られる。一日中ほとんど寝て過ごすパンダだが、朝の餌の時間(午前8時から10時頃)へ行くと比較的活動的だ。パンダの魅力にとりつかれ、ウェスは2回もパンダ繁育研究基地に行ってしまったほどだ。

パンダ繁育研究基地で朝の餌の時間を楽しむパンダ達。
文殊院の裏庭では、このようなきれいな花が咲いていて、緑も多く都会の中のオアシスだ。

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