中国 北京 2002.07.03 - 07.09

もやと長城と田舎者の町

世界でも最も古い歴史を持つ街のひとつである北京。しかし北京の第一印象は、公害で街中にもやがかかり視界が利かず、街で会う人々がいったいどんな田舎からやって来たのだろうかと考え込んでしまう格好と顔つきをしている事だ。香港と上海では都会の雰囲気を漂わせている、マナーの良い人々を大勢見かけた後だったので、その差があまりにも激しく感じられた。

天安門広場近くには、巨大な官公庁ビルが立ち並び、道路もまるで高速道路のような広さで、北京のスケールの大きさを感じされられる。王府井通りには近代的できれいなお店が並び、ここが共産国である事を忘れてしまう。周辺諸国では不況に悩まされているか、貧しさと戦っているが、中国では経済成長の真っ只中にいるのだなと思い知らされた。

万里の長城

万里の長城は一つの長い壁ではなく、いくつもの別々の壁に分かれている。全長5万キロ以上もあり、17の省のまたがる。北京のホテルからは、北京郊外にある万里の長城へのミニバンでの交通のみを提供するツアーがいくつかある。私達は金山玲から司馬台へ長城の上を9キロ歩くツアーに参加した。ミニバンは金山玲で私達を下ろし、数時間後に司馬台でピックアップしてくれるのだ。

長城の上を歩くにしたがって、だんだんと変わっていく景色楽しみながら歩くのは、北京での一番楽しい経験だった。急な山の斜面に沿い、見えなくなる所までずっと続く万里の長城は、何度も写真では見ていたのに、実際に来てみるとその壮大なスケールを完全に理解していなかった事に気がついた。

天壇公園内にある天壇寺は、皇帝が天に祈りを捧げた神聖な場所である。お寺の土台は四角形で大地を意味し、建物は円形で天国を意味する。
天壇寺を近くからみた所。
頣和園(サマーパレス)内諧趣園の蓮池で。頣和園(サマーパレス)の敷地は広大で、見るのには一日がかりだ。
天安門広場で、ドミトリーで同室のロバートが中国人男性の真似をして、お腹をだした格好で、毛沢東の写真を指でつかむ。
万里の長城は、5万キロ以上に渡り、17の省で見られる。北京の北には歩ける状態の壁が多くあり、日帰りで行ける。壁の所々にある建物は見張り台。
司馬台の長城は、かなり急な斜面に作られている。観光客が多く訪れる場所でもあり、ほとんどが再築されている。

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